法律事務所の中での弁護士の役職。
契約類型は雇用とは限りませんが、弁護士を雇う立場の弁護士をボス弁護士、略してボス弁とも呼びます。 パートナーはこの一種であるとも言えるでしょう。 パートナーは組合員の意味があり、出資者としての地位を有する弁護士となります。 共同経営による法律事務所は通常は組合であり、実際には組合でなくてもパートナーと呼ぶことが多いようです。 パートナーは法律事務所の経営についても決定権を有し、マネージングパートナーはパートナーの中でも最高の立場にある者で、法律事務所を代表して業務を執行する執行パートナーとも呼ばれ、弁護士法人における代表社員に相当します。 これに対してボス弁に雇われる弁護士を居候弁護士、略してイソ弁と呼びます。 アソシエイトはこの一種であると言え、パートナーとは違い出資者ではありません。 軒下弁護士略してノキ弁というのもありますが、これは法律事務所を間借りをしているだけで、 あくまで別の個人企業として職務を行う弁護士となりますので、法律事務所における地位や役職というものにはなりません。 客員弁護士や顧問といった役職は、出資者ではないもののアソシエイトとは区別されておりそれなりに尊重される立場の者に与えられます。 通常は対外的に業務を行うことはなく、引退したパートナー、学者、司法官などに与えられる地位で、その名称もさまざまであります。